きょねんのできごと。
photo nabechang
きょうのできごと なんていう映画があって大好きだったのだが、それはまた別の話で、きょうは きょねんのできごと を書きます。
平成21年度 地場産業フェスティバル 年越し音泉!謹賀魂(略して)KINDAMA って長いタイトル!
もちろん本業の物書きとして告知原稿はMeetsとぴあで何だかよくわからない原稿を書いたりして、当日まで一体どうなるか誰もわからなかった祭ですが、楽しく構成お手伝いで入らせてもらいました。
演者めくりを毛筆で書いている若者がいたり、模造紙にタイムテーブル書いている大人がいたり、こたつの上に雑誌やスポーツ新聞置いたり(これは誰もやってないはず!)、リングを設置したり、テントを立てたり、杵や臼がやってきたり、もち米を外で蒸したり、演者さんが楽屋でお客様への抽選で当たる年賀状を書いてたり、書き初めブースができたり、カルタや羽子板やスプーンが届いたり、チンドン屋が練り歩いていたり、オカンと馴染みお店の人が年越しそばとおせちを作ったり、それはまるで村祭り。
GELUGUGU、ガガガSP、JAPAN狂撃SPECIAL、後藤まりこちゃん、neco眠る、つじあやのちゃん、cutman-booche、木村充揮さん、少年ナイフ、大西ユカリ姐さん、毛皮のマリーズ、騒音寺、ワッツーシゾンビ、キングブラザーズ、横山たかしひろし師匠、チョップリン、大阪プロレス、タスケロール、MUNASEAの皆様お疲れ様でした。
きょうはピックアップして書きたいのだが、たかしひろし師匠…ダメモトでお願いしたら、関西人の関西人による関西人のための関西を盛り上げる祭という趣旨に共感していただいて出ていただけた。
客席に設置された演芸リングステージにチョップリンの呼び込みで登場、ハンドマイク二本片手にロープに寄り掛かりながら、金と赤のスーツの師匠ふたりが 笑えよー、おぼっちゃまなんて言いながら、スーツの中側に書かれた拍手という文字を見せて、緩やかに漫才をやっていく…、袖にはたくさんの演者や関係者が集まってきていて、みな爆笑。
最後はひろし師匠上手すぎる持ち歌をリングでステップ踏みながら熱唱、最高のスタートダッシュ。
袖待機中、ひろし師匠がGELUGUGUを聴きながらリズム取っている姿は可愛かったな、本当に素晴らしい師匠たちだった。
チョップリンはロビー設置の特設テントで百円人生相談室を、客足がのびて計五時間もの長丁場に、中々濃密人気小屋でした!
そのリングではもちろん大阪プロレスの試合があり、でもそれはわざわざ広島のプロレス団体が貸してくれたりと、なかなか賑やか。
ガガガは00年代後半に出会った大切なバンドのひとつで神戸にこだわり誠実に青春をパンクに表現している、この日も見事にかましてくれた。
まりこちゃんはミドリではなくソロで登場。
ミドリも00年代後半に出会った大切なバンドのひとつ、まりこちゃんは激しいイメージが強いが、その芯は優しさであり可愛らしさ。
この日は座っての弾き語り、まるで小学生のような呟くメロディー…キュン死にとは、まさにこれ。
そして木村さん、やっぱ憂歌団って…、いつも緊張する、関西歌宝。
特別な人。
座っての弾き語りなのに、圧倒的な空気の持っていき方、玲子が泣いていたらしい。
で、ユカリ姐さん。
25歳でぺーぺーだった僕が縁があってユカリ姐さんのラジオ番組構成をひょんな事から6年やらせてもらっていたので思い入れ深かった。
ユカリさんのソウルフルナンバーは必ず若者に届くと信じていたから、この他流試合参加は本当に嬉しかった。
年越しは毛皮のマリーズ。
余談だがマリーズ志摩くんのお父さんが、そのユカリさんラジオのヘビーリスナーだったことがわかり、ユカリさん志摩くん僕オカンで盛り上がったのは余談。
マリーズは非常に素晴らしいポップでロックンロールなバンドに進化していて、気持ち良かった。
残っている演者みな舞台にあがり、緩やかに派手なこともせず日常的な良き感覚で自然な年越しを!
余計にじーんときてしまった。
この時間帯になると、オカンとAKKAチームのケータリグ年越しそばおせちコーナーは大賑やかに。
そしてトリ前はワッツーシゾンビ。
アルバムのライナーノーツを書かせてもらえたりと自分の中で特別な存在になっている彼ら。
マリーズに刺激され、キングに繋げないといけない大役。
この日のワッツーシは突き抜けていた…とにかく轟音ロックンロールで、でもハッピーでファンだけでなく全ての人を巻き込んでいた。
ラストはお馴染み客席へドラムを移動、これも荒くれイメージはなく、とにかく丁寧さ優しさがあるが衝動は失わない。
初のハッチで、相当の爪痕を残した。
やったねワッツーシ、本当に嬉しかった。
大トリはキングブラザーズ。
90年代最後に残された名言…東のミッシェル 西のキンブラ。
僕よりひとつ上で、隣町夙川が生んだ最強最狂ロックンロールバンド。
10年前よく見に行っていたキンブラはロックンロールが怖いってこと、ライブハウスが怖いってこと、すなわち緊張感を教えてくれた。
2009春久しぶりにゆっくりじっくり観たキンブラは忘れかけていた怖さ、緊張感を思い出させてくれた。
キンブラ前、リングステージでお客さんの書き初め優秀作品が清水さんから発表された。
表へ出たがらない清水さんからしたら珍しいこと、僕は男湯兄さんとリングサイドで見守った。
清水さんは鈴木玲子と書かれた全く我々の知り合いやない一般の方の書き初めを紹介して僕の紹介と、玲子に対して楽屋でひたすら年越しそばを作ってもらっていると紹介して拍手をしてくれた。
ヨッサホイ というフラカン名曲 真冬の盆踊りの名フレーズの書き初めを紹介して、フラカンは2010もっともっといきますんで応援してください!と話した。
略奪愛 なんて書かれたユニークな書き初めを紹介しつつ愛の素晴らしさを話したりする茶目っ気を見せた後、謹賀魂をやろうとした理由を、いつも通り淡々とした声で話しはじめた。
関西の関西による関西のための年越し祭をずっと考えていて、2年前初めて、それを話したのがキンブラのケイゾウさんであったこと、そして、その時からキンブラに大トリを頼むと決めていたと話した。
セッティングで舞台にいたケイゾウさんが照れ臭そうに笑っていた。
もちろん僕はないていた。
そしてキンブラは、それに応える、いや遥かに凌駕する究極のブルーズだった。
気が付くと僕は最前列でマーヤさんのダイブを受けとめていた、後で音泉の桶洗い君に 鈴木さん高校生みたいな顔をしてましたよ!と笑われた。
いつまでも演者への憧れを忘れたくないし、キンブラは忘れさせてくれない。
アンコール、キンブラはリングに楽器を運び、もんどりうちながら最後までブルーズを、ロックンロールを撃ちまくった。
最後にマーヤさんが叫んだ…、清水音泉ロックンロール!…、もう涙しかなかった。
心意気にひかれ誠実に魂をもって、でも楽しく笑顔でアホな祭をやり抜く清水音泉に、また新たな祭が加わった。
誰もがやらない、どこにもない祭を作りあげる、その精神は不滅。
楽屋も本当にアットホームで変な業界臭もなく、村社会に陥らない村祭りみたいな(笑)、和気あいあいとした空間だった。
玲子はユカリさん、コザック前田氏、後藤まりこちゃんなど親交ある人々と仲良く話し、果敢にも木村さんに話しかけ(笑)、JAPAN狂撃と仲良くなり、マリーズにはアルバム感想を延々と話し、僕のカリスマ キンブラにも お隣さんだもんね!と声をかけ、そばを作りおせちを配っていた、14時間お疲れ様でした(笑)。
そうそう僕、108スプーン曲げというアホ企画を転換20分3枠使い行いましたとさ。
僕がスプーン曲げるたびに、お客さんが除夜の鐘がわりに除夜のゴングを順番に打ち鳴らすアホ企画。
並んでくれた108人のお客様ありがとうございました。
あんなアホ企画を本気で楽しむ皆様は素敵でした!、木のスプーン、プラッチックのスプーン、巨大スプーン、アイスクリームを取る業者スプーンや何故かれんげまでありましたが延々と超能力で曲げ続けました!
司会をしてくれた伊舞さんありがとう。
演者さん、スタッフみんな笑ってました、いやあ、ありがたい!
素敵な祭に関われた事を誇りに思います。
それにしても前述の書き初めしかり玲子人気が凄く握手に写真に、大人気でした…、それに比べ僕はひたすら笑われてました、何じゃ、この差!
絶対、今年も鈴木魂やるぞ!
とりあえず玲子は出るでしょう…、お後がよろしくないようで。
謹賀魂、あの場にいた全ての人に感謝しています。
今年も逢いましょう、2009大晦日なんばハッチのお話でした。
お後がよろしいようで。