着火〜鈴木魂前編〜。
SUZUDAMA09〜鈴木魂〜、無事終了。
すっかり暦は10月で、1ヶ月近く経ってしまった。
まぁ、あれだけの思い出忘れるわけないし、焦らず慌てず緩やかに書こうと思っていたら、あまりにも経ちすぎてしまった。
全く更新していないので燃え尽き症候群と思われたり、ブログで確認しようと企んでいたらしい東京知り合いからは催促の電話まであった。
書きます、書きます。
9/14月曜夜…、どうせなら、ここまで遡りましょう。
SCOOBIE DOのMOBYさんブログ(http://d.hatena.ne.jp/MOBY/20090915)にも書いてもらっていましたが、この祭は台本がしっかりあったのです。
文字人間な僕は、しっかりと台本を作らないと不安なのと台本ってものが好きなのでシコシコ作っておりました。
さっさと家に帰ればよいものをラーメンとフォルクスに立ち寄り、深夜2時過ぎに帰宅。
翌日の演者さんである鈴木オカン玲子(62)がしつこくメールで「台本を読むまで起きてます」とくるので、帰って出来たてホヤホヤ台本を渡して、軽く読み合わせ。
2日前くらいにチョップリンの西野君に家へ来てもらい軽く立ち稽古はしていたのだが、やはり台本を読みたいとは面倒くさい熱心さ。
その作業をしながら、3時間前にメールでコヤマシュウさんから届いたばかりのエンディングで使う楽曲も聞き込む。
本当にこちらの無理なお願いを、よく聞き入れてくださったなと感謝感謝で聞く。
エンディングの台詞で玲子が全く上手くいかないところがあり、何度も何度も練習をする。
お互い苛々してくる、「バンドや劇団って、こういう時に解散するだろうね!」と何故か気取った僕、ふてくされながらも必死に稽古を求めてくる玲子。
さっさと寝なさい、あんたたち!って話だ。
朝、目覚める。
お風呂に入り、入浴後は真心ブラザーズ「GREAT ADVENTURE FAMILY」という僕の精神安定剤の役割を果たしてくれる曲をひたすらリピートして気持ちを高めていく。
大パンダバッグに荷物山ほど詰め込み、ショップの大横長袋にも荷物山ほど詰め込み、家を出発。
玲子と硬い握手を一応交わしておく。
向かうは梅田大丸。
そう、ポー●・ス●ス。
何で?、そりゃ、そうだ、全く関係ない。
いやいや、それが関係あって、オープニングでシュウさんのコスプレで僕は出る事にしていたのだ。
ジャケットは本人のスペアをお借りし、パンツは入るわけがないので自分の白パンツを。
問題はシャツ。
シュウさんがよく着られているポー●…あー面倒くさい!、ポールスミスの花柄シャツがかっこ良いので、どうしても着たかったのだ。
OTODAMA09音泉魂Tシャツに派手な柄のハーフパンツ、ほんで例のパンダにデカ袋…、完全に怪しい眼鏡天パ男。
花柄シャツを尋ねている内、面倒臭くなりシュウさんが実際に着ている画像があったので携帯で店員さんに見てもらう。
「これウチのですね、確かに!」明らかに店員さんのテンションがあがる、そして一言「スタイリストさんですか!?」…、面倒臭いので勿論「はい、そうです」(嘘)、ほんますみません。
「大変ですね? いつですか本番は?」、「今日なんですよ」、「雨ふっているのに大変ですね!」などなど会話は進んでいく。
Mサイズの秋物なので少し色は抑え目だがかなり華やかな花柄シャツが目の前に。
携帯のシュウさんを観ながら店員さんが言う、「このお客様ならSサイズだと思うんですよ…。あいにく今Mしかなくて…」…、色んな人に申し訳ありません!と思いながら「Mで大丈夫です!」と購入。
最後まで丁寧にしてくださったポールスミス店員の方、ありがとございまーす!
小雨降る中、ようやく梅田シャングリラへ向かう。
時刻は昼2.00…、集合時間である。
清水音泉男湯兄さん、栗秋魂こと栗ちゃんやシャングリラスタッフ、そして会場入りされていたSCOOBIE DOの皆様にご挨拶。
エンディング話などしながら台本を見せると、笑っていただく。
でも、エンディング台本と表紙しかお見せせず、オープニングと幕間の台本は終演までお見せしないという意味のわからないこだわりを貫いてみる。
ドタバタする前にエンディング使用の小道具を用意したり、オープニングで使う小道具を目の見えるところに出しておく。
昼3時SCOOBIEのリハーサルが始まる。
SCOOBIEを含めリハーサルを今まで観た経験はあるのだが、それが自分の祭となると何かもうドキドキ度が全く違う。
ここで、ざっとセットリストもわかる。
正直な感想は攻めているな…、たまらなくドキドキする。
初っ端MCリハくだりの「SUZUDAMA at シャングリラ!」というシュウさんのシャウトで、ほんまにSUZUDAMAって始まるんや…と感慨深くなる。
感慨深くなるのが早すぎる。
SCOOBIE終わり、エンディングの第一段階である魂のSESSIONリハをSCOOBIE、まりこちゃん、僕で行なう。
昨夜CDで聴き続けた曲がリアルに演奏される。
まりこちゃんも感覚を掴む感じで鼻歌を口ずさむ。
僕しかいないため、ひとりでチョップリン・玲子・自分のパートの確認を。
確認って言ったって、まぁボーっと聴いているだけなんだが。
ミドリのリハも始まる。
ミドリのリハを観るのは初めてかもしれないと思いながら、さっきのSESSIONリハからまた緊張感ある雰囲気に変わる。
SUZUDAMAは楽しい祭であるが、SCOOBIEとミドリのライブに関しては時間無制限一本勝負である。
ミドリもSCOOBIE同様、その空気をわかってくれているため入念に調整してくれているなとわかるリハ。
僕の後輩に付き添われた玲子が差入恒例の手巻き寿司を大量に持って、ようやく会場入り。
まずはSCOOBIEへのご挨拶。
さっそくポールスミスで買ってきた華やか薔薇シャツに白パンツを合わせ、シュウさんのジャケットをはおる。
案の定、ジャケットピチピチ…、何とかコヤマスーができあがる。
とっても胡散臭い。
男湯兄さんが用意してくれたカツ丼(ゲンを担いだのだ)をコーラで一気に流し込み、シャングリラ照明君とオープニング、幕間などの簡単な打ち合わせを行なう。
チョップリンは今まで何度もシャングリラに出演しており、「ROCK&CHOPLIN」というイベントの時は僕が台本にまとめたため、僕の変に細かい台本に慣れてくれているので話が早い。
客入れやオープニングで使うSE用のCDも渡す。
ミドリリハも終わり、玲子とミドリがご挨拶。
まりこちゃんと玲子は面識があり、「玲子!」「まりこちゃん!」と呼ぶ仲なので何か楽しく挨拶を交わしている。
5時半から、ようやくオープニングリハ。
客入れ中に流したいビデオと幕間企画終わりのSCOOBIE始まるまでに流したいビデオを確認。
遂に舞台へ上がり、リハが始まる。
チョップリンが仕事で入りが6時過ぎになるため、チョップリン抜きでやらないといけないのが多少プレッシャーに。
後輩とシャングリラ店長シングルマンがチョップリン役を務めてくれ、玲子と舞台にあがる。
玲子がカンペボードを持っているため、手が空くスタンドマイクがいいだろうと用意してもらうが台詞を話すたびにマイクに近づくためワンテンポずれてしまう。
先ほどのSCOOBIEとミドリの気迫のこもったリハを観て、感化されてしまった僕は無駄にピリピリモード。
「違う! もう1回!」などと何度もやり直しを命じる。
みんな、こいつアホやな!って顔をしてニヤニヤ観ている。
見かねたシングルマンが玲子にハンドマイクを薦めてくれる、一気に台詞のテンポが合う。
そして、男湯兄さんの照明グッドアイデア演出で結構なムードに。
通しでやると、みんなゲラゲラ笑っている。
胸を撫で下ろす。
気が付くと6時少し過ぎ、チョップリン西野君が、気が付くとフロアにいたので簡単な立ち位置確認や修正をしてもらい、ロビーで受付や物販をしてくださる皆様にご挨拶を。
ファミリーウォーカー特製ミニトートバッグを持って駆けつけてくれた編集部営業若手もいる。
みんなから「声ちっちゃ!」などと緊張しているのを笑われ、無理に大声でご挨拶。
何かスッキリする。
すぐに楽屋へ向かい、チョップリンをSCOOBIE、ミドリ挨拶立会い,親子とチョップリンでの台本打ち合わせに。
チョップリンのふたりは手巻き寿司をむしゃむしゃ食べながら聞いてくれる。
ようやく心が落ち着いてくる。
ゲストリストを出すのを忘れていて、慌ててチョップリンと共に書く。
見事に書き忘れていた人もいた、すみません、でも入れてよかった!
ふと時計を見ると6時半を過ぎている、開場したのだ。
コヤマスー衣装に着替えていると、昼2時半に「悩んだ結果、行きます!」とメールをくれた東京妹分若手から「新大阪へ着きました!」とメールがくる。
ありがたい。
男湯兄さんが6時55分開演を10分押すと連絡しにきてくれる。
7時、親子、チョップリンで舞台袖へ向かう。
いよいよ、祭が始まる。
SCOOBIEもミドリも静かに気合を入れて、最後それぞれの仕上げに入ってくれている。
心地よい緊張感、いよいよ、祭が始まる。
後半に続く。