大爆発〜鈴木魂完結編〜。
ビデオ垂れ流しをしている間、ちょっとひと休憩で場内を歩いてみる。
京都ミューズ行貞店長に会う、わざわざ来てくれたのだ、ありがたい。
今春出会い、今夏伊勢旅行=伊勢魂した短い関係だが、それだけに嬉しかった。
ウォーカーやミーツチームも楽しそうに呑んでいる。
他の友人たちも確認。
FM802DJ土井コマキちゃんにも遭遇。
5月に大阪城野音で、OTODAMA前夜祭的イベント「想う壷音泉〜OTODAMA09掛け湯編〜」を開催した彼女。
10年前という互いに、まだこの動きをしていない頃からの友人で、よく音楽話をしていた仲。
気が付けば同じような場におり、でも中々昔から知っていると恥ずかしかったりして、ゆっくり喋る機会もなく。
でも、5月の祭は鈴木魂が決まっていた事もあり、刺激をかなり受けた。
いつの間にか互いに清水組に巻き込まれにいった間柄に…。
ロビーにも顔を出す。
「鈴木さん!」と少年少女が声を掛けてくれる。
ラッシュボールで音泉ブースくじびき企画をお手伝いした時に、その場でチケット問い合わせをしてくれ購入してくれた2人だった。
鈴木魂賞で入手してくれたブタ人形(玲子サイン入り)まで持ってきてくれている。
「鈴木さん!」と違う少年も声を掛けてくれる。
「僕、鈴木厚といいます!」と同姓同名を名乗ってくれる、何かわからんがおもろい、ありがとう。
シャングリラ受付嬢チームにもご挨拶、ゲスト漏れすみません!
清水音泉番台こと清水さんも来られている、嬉しいし気が引き締まる。
さぁさ、後攻SCOOBIEの登場だ。
いつものSEが流れる。
極限の緊迫を現してくれたミドリ、それを先輩の彼らがどう受け止め、どう返してくれるかワクワクが止まらない。
以前にも書いたが、SCOBIEとの出会いは07年3月。
その年の頭に男湯兄さんからレコード会社と事務所を離れ、自分たちで動き、一発目は向井秀徳氏との動きと聞き、これは何だかとんでもねぇ事が起きるんやおまへんか!と思った事を覚えている。
もちろん、とんでもねぇ事が起き、そこから非常によくしていただいている。
出会う前は伊達男なイメージだったシュウさんも知れば知るほど、自らを笑い飛ばし、みんなを巻き込んでいくパワーの凄さに気付き、虜になった。
かっこよすぎて泣けてしまうバンドは、彼らだけだ。
個人的にもっともっと多くの人に知られるべきバンドだと思うし、この人らがちゃんと評価されなきゃ、日本はおかしいと本気で思う。
この日もシュウさんは飛ばした。
チョップリンの事を「おもしろんだけど、生きる気力失うんだよね(笑)。わかるんだよ、あの90年代のアンニュイな感じ!」と説妙な表現をし、ミドリについてもOTODAMA08でのキャンセルにより自分以外のFUNKEY3が出たことなどおもしろおかしく話していく。
ミドリの緊張とSCOOBIEの緩和、見事な対バン…。
YOUR SONG IS GOODのジュンジュンさん似と僕を現し、玲子の「チカンジャメ」なども全部拾っていく。
「OH YEAH! OH YEAH! OH YEAH!」では、そう書かれた看板を持って歌うのがお決まりだが、僕制作玲子看板を間違えて持つというサービスも。
とにかく楽しいし、盛り上げる。
本当に頭が下がる。
好きな曲の連発、そしてラストナンバー「夕焼けのメロディー」…、心が浄化される。
ダンスパーティはアンコールへと繋がれた。
シュウさんがミドリ、チョップリン、鈴木親子を呼び込んでくれる。
季節外れナンバーと紹介されたのは、「ジングルベル」。
今回、鈴木魂をやるにあたって必ず、僕はセッションをやりたかった。
でも、何か流れでダラダラやるセッションではなく、ここでしかできない意義ある魂こもった曲をやりたかった。
必然的に演奏をしてくれることになるSCOOBIEに夏、十三で最終のお願いをした…、それが「ジングルベル」だった。
ベル=鈴…前述のラッツの鈴木雅之さんじゃないが、鈴にこだわった。
「♪ジングルベル×2 鈴が鳴る 今日は楽しい鈴木魂♪」
そんな3歳児が考えたような楽曲と歌詞を、メンバーは笑ってくれて承諾してくれた。
前日夜10時デモ音源をメールで飛ばしてくれた。
まりこちゃんにも、電話でお願いしたら「楽しそうやな!」とのってくれた。
本当に感謝。
そして、歌いながら豆まきならぬ鈴まきをしたかった。
やっぱ演者が何か投げてくれるのって、たまらなく観客は嬉しいし、節分にレスラーや力士が豆まいているのが好きだし、小学生の頃に大阪府立体育館でハリー・レイスが投げた記念プラッチックコインに狂喜乱舞した幼き思いでもあったので。
100均でザル4つと鈴108煩悩数だけ購入。
鈴まきも皆さん笑って喜んでくれる。
後は楽器の鈴やタンバリン、マラカスも用意してシュウさん、ミドリ、チョップリンに渡す。
さて、ステージはじっこでモゴモゴしているとリーダーが、僕と玲子を真ん中へ押してくれる。
改めて、300人のお客様の顔を見る、よく見える、みんなキラキラしている。
さぁ、始まった。
シュウさんまりこちゃんツインボーカルで、シュウさんまりこちゃんチョップリン玲子、僕とソロパートまである。
まりこちゃんは衣装変えをしており、ミドリライブ時とは違い、それこそまりこちゃんの中の緊張と緩和というか、まるで小学生女子のようなキューティクルなボイスで「♪ネコガ好き お好み焼きが好き あなたが好き♪」とオリジナル歌詞で歌う。
そのギャップにキュンキュンくる、凄いよ、まりこちゃん。
改めて惚れ直してしまった。
チョップリンソロは小林君があの低い声で「♪ジングルベル×2」と熱唱。
場内、沸く沸く。
そして、玲子ソロ。
ここまでフランス語しか話していない玲子、ここは歌ではなく絶対に踊りだと思っていた。
家でいつも踊っているツイスト、学生運動・万博コンパニオン・ダンパで鍛えられた段階ツイストをひたすらかましてもらおうと。
とりあえず、順番回ってくるまでは軽くノッて揺れる感じでいてもらう。
で、シュウさんが叫ぶ「オカン玲子〜!」…、その瞬間、玲子は竜巻のようなすんげーうねりでツイストを踊り始めた。
舞台上も客席も呆気にとられ、そしてみんな大歓声が…巻き起こる玲子大コール。
シュウさんもさっと玲子の横にいき、ツイスト競演を!
玲子、膝が床にすれすれ付きそうなくらいの激しい深いツイストをかます。
いやはや、大成功。
その間も鈴は投げられ、300人狂喜乱舞。
そして、僕の番に…「♪スクービーにミドリいて、チョップリンに玲子いる〜!×2♪」と出せる限りの声を振り絞り、体を痙攣させるかのごとく踊り狂い、無事に役目を果たす。
曲も終わり、鈴もまき終わった。
こっからは西野君が考えてくれた流れに。
スクービー、ミドリ、僕を紹介していき、最後、玲子にふる西野君。
「最後はオカン玲子から、ひとこともらいましょ!」
まともやフランス語で答える玲子。
「やっぱり、フランス語か! 最後くらい日本語でしゃべって! 何て言うたん!?」
「とっとと帰りな! クソガキども!」
これが、まぁドッカンドッカン(笑)、「とっとと帰りな!」の時点で、笑い待ち…。
いやぁ、これはホント西野君の素晴らしいアイデア。
もちろん、これも台本におこしていたわけですが、僕の台本にはこう書かれている。
西野●ななななななな何て事いうねん、お客様に!!!
何はともあれ、ありがとうございましたー、さようなり〜〜〜〜!!!
※演者全員手を振るなり、お辞儀。
「さようなり〜〜〜〜!!!」の後に、FUNKY3の皆様に
ドリフやクレイジーキャッツ、新喜劇終わりの要領で音を被せて頂けると嬉しいです。
MOBYさんのブログに「最後に我々に『ドリフのエンディングの曲を演奏して下さい』という無茶振り(笑)」と書いてもらっていましたが、僕としては何かしら音を鳴らして頂ければと呑気にお願いをしていたら、まぁ見事な素晴らしいドリフエンディングオチ曲を再現してくれたのです!
リハで聴いて、本当に震えてしまった。
何から何まで本当に感謝です、ありがとうございます。
玲子言って西野君ツッコんだ瞬間、シュウさん先導で自然に舞台上全員ずっこける。
で、ドリフミュージックに合わせて、みな立ち上がり、阿波踊りのようなリズムをとり、幕がしまっていく。
ところが、ありがたいことに最前列お客様ニッコニッコ笑顔で幕をしめさせてくれない!
シュウさんが笑いながら無理やり閉め、客出しSEラッツ&スター「め組の人」がかかる。
そして、MOBYさん指示ですぐに幕が開く。
これもスクービー案でリハ時に、もういっこ落とした方がいいよねと考えてくれた演出。
帰りかけていたお客さん慌ててこちらを見る。
そして、横一列になった我々は全員手を繋ぎ、カーテンコールのように手を上げて頭を下げる、それを右方向にも、そして左方向にも…「め組の人」がまた合うんだな。
お客さん大歓声…、SCOOBIE生演奏でオリジナル曲を歌い踊った段階で昇天しそうななのに、こんなニクイ演出まで…痺れる…。
そして、シュウさんが叫ぶ「最後は首謀者、鈴木淳史から!」。
マイクを握り、「今夜集まってくれた全ての魂に感謝します!」ととっさに出てきた言葉を叫ぶ、頭を下げる。
皆様、ありがたい事に大歓声、大拍手。
こうして、鈴木魂は終わった。
友人いわく、僕は感極まっていたらしいが、涙も流さず無事に遂げれた。
舞台袖戻ると男湯兄さんが僕と玲子を連れて、会場外へ。
帰られるお客さんひとりひとりにOTODAMAポスターをプレゼントで配る配る。
300人お客様全員の顔が見れた。
みんなビックリするくらい笑顔で満足満足満足しきった顔でキラキラで帰っていく。
「ありがとうございました!楽しかったです!」、そう言われる度に僕は「こちらこそ、ありがとうございました!」と…。
ふと僕の向かいの玲子を見ると、玲子はお客さんに声を掛けられたら、ひとりひとり丁寧におしゃべりをして握手をして写真を撮っている!
完全に玲子人気大爆発…、男湯兄さんに「玲子さん、さっさとポスター配って!配って!」と叱られている…、いい気味だ!
でも、3時間一切無駄の無い、ただひたすら駆け抜けたやり抜いた祭。
SCOOBIE、ミドリの時間無制限1本勝負はもちろん、全体的に完璧だったと思う。
凄くアホなスパイスが効いた他には絶対無い誠実なライブだったと思う。
番台、シャングリラ店長シングルマンら優しき尊敬すべき大人の皆さんも心から笑ってくれて、何より嬉しかった。
清水音泉、OTODAMA09に絶対泥を塗らないよう、最後まで突っ走ってやろうと。
魂込めて心意気を持って誠実にかましまくった3時間。
楽しかった。
こんな素晴らしい機会を与えてくれた清水音泉の番台師匠・男湯兄さん・桶洗い君・女湯ちゃん・泡姫ちゃん、本当にありがとうございました。
MOBYさんが昨年と今年のOTODAMAについて紡いだ言葉で、僕が大好きな言葉を少しお借りします…。
清水音泉に出逢えたことを誇りに思っています。
そして箱を提供してくれたシャングリラのシングルマン、まいこんちゃんを始めとする皆様、ありがとうございました。
SCOOBIE DO、ミドリ、チョップリン…、一緒に祭を作って色々案を出して盛り上げて楽しんでくれて、かましまくってくれた演者の皆様ありがとうございました。
皆さんがいなければ、この祭は成立しませんでした…。
貴重なTIME&MONEY&SOULを使って来てくださった300人のお客様、本当に心から感謝しています。
また、逢いたいですね、逢いましょう!って言っちゃときます。
その後は11時から打ち上げで、クリトリックリスのスギムさんやワッツーシゾンビのじゅげむ君も来てくれて、全員で夜2時半まで喋り倒した。
もちろん、玲子もいましたよ(笑)。
流石に玲子はそこで帰り、10人弱で朝4時まで2次会、最後は友達たち5人で6時半まで3次会。
会場にも遊びに来てくれていた、いつもお世話になっているバーマスターがオシャマすぎる夜景、いやもう朝景が見渡せるバーでシャンパンを空けてくれた。
庶民居酒屋2軒で呑みまくっていた若者5人の酔いが一気に覚めた事に、何の間違いも無い。
いやー、それにしても、あんな祭ほかにないでしょと自画自賛。
そういや、最近の玲子はフランス語で落語に挑戦している。
進化する演者さんである…、お後がよろしくないようで。