ロックンロールって何なんすか?

昨日、380文字アルバムレビューを書くのに、1回書き直しをして、結局8時間くらいかかった。


こんなん初めて。


女の子が言ったら可愛い台詞だけど、31歳髪の毛ボサボサお咳コンコン目充血のオッサンが言うても、気持ち悪いだけ。


アルバムの持つエネルギーに完全に負けそうになって…、完全な戦、勝手な話ですけど。


編集者の「"てにおは"は編集者が最悪やれる仕事なんだから、気にしないでいい。そこだけ気にしたような綺麗につまらなくまとめた文章でなく、鈴木君の荒いけど芯のあるもんを、そのまんまぶつけて。そこがいいとこなんだから!」という言葉に助けてもらう。


そう僕の文章は勢い一発で書くから荒いのです、25年前の公文時代から言われてます、「見直しをすること!」…、うん!しないのです!


自慢して言うことじゃない、結構っていうか当たり前ですが本当に怒られる。


公文時代も先生とオカン玲子(61)に本当に怒られたな。


さて、肝心のレビューですが毛皮のマリーズ4月8日発売最新アルバム「Gloomy」。


既に音楽雑誌でインタビューもレビューも載ってますけど、これ本当に凄いアルバム。


ボツになったレビューを貼り付けようかなと思っていあたら、神様はそんな楽をさせてくれない、ちゃんと保存したはずなのに消えていた…。


そのレビューも思い出しながら書くと、僕ら表現を愛する人間は、絶望があっても、最後は必ず表現が救ってくれると信じている。


確かに絶望を体験した表現者の作品は素晴らしいものが多いし、僕らも勝手に感情移入して救われた錯覚に陥っている。


でも、そんな表現を作れる才能の持ち主はごく一握りであり、選ばれた人であり、誰にでも才能があるわけではない。


毛皮のマリーズのボーカルの志磨氏は、絶望を体験した時に、表現に、ロックンロールに救われないという有り得ない事実を知ってしまう。


救われたというハッピーエンド、救われなくて人生を、音楽をやめるというアンハッピーエンドという2通りの答えだけでなく、救われなかったという事を彼は問い詰める、その事実を暴こうとする。


それもまだまだ自分を追い込む、救われない事実にあっているのに、そこでハードルを下げず、憧れのビートルズを徹底的に暴こうとする、近づこうとする。


世の中のご都合主義に溺れず、甘ったれず、愛という憎悪を描いている。


でも、人生ってそうでしょ、簡単に救われないし、残念ながら結構な時間、永遠と続けられてしまう。


とりあえずは既に発売されているシングルを聞いて欲しい。


レビュー書き終わって完全に知恵熱が出たなんて思って、家で計ったら全く熱はなかった。


そうやって、何かに逃げようとするのもご都合主義で甘ったれてるですよな、余計に毛皮のマリーズが染みた。


http://www.youtube.com/watch?v=mitYxIycoKk →「ビューティフル」毛皮のマリーズ