SO YOUNG。

僕自身を、90年代にしがみついている、90年代のレジェンドに弱いとかと分析されて、意外と90年代は舐められているんだなと思うが、自分が思っている以上に表現へ熱くなる事が、よしとはされていないのだろう。


そんな90年代を代表するひとり、吉井和哉氏のアルバムが発売された。


イエローモンキー復活を考え、その選択をやめた瞬間に鳴ったと話す今作。


何よりも、一昨年末に発売された自伝を読んでもらいたいのだが、奥さんとの結婚生活が壮絶すぎる…イエローモンキー全盛期に、そんな事が隠されていたとは、そして事務所からも家庭からも離れ本当の意味で裸一貫になったというのも潔すぎる。


90年代は好敵手が多く恵まれていると話す通り、いわゆる渋谷系から98年世代と言われる間のミュージシャンの豊富さ、たくましさを絶対に忘れてはいけないと思う。


あの時代にミリオンを経験したバンド畑の人間、ミリオンを経験しようともがいたバンド畑の人間…彼らのタフさは今の時代にはないし、今の時代だからこそ忘れてはいけないのではないだろうか。


平熱を保っているようであり得ない爆発力が、彼らにはあった。


どれだけ馬鹿にされようと90年代の表現を伝える大切さを失いたくない。


それにしても吉井さんのフォトジェニックは素晴らしい。