海へ行くつもりじゃなかった。

行くつもりじゃなかって書いてるけど、別に行ってもいないんだけどねって、何で、じゃあ書いたんだよって、まぁ内容読んでりゃわかるよ。


この週末、色々な人に逢って、ミュージックマガジンの事もあったし、小沢さんにゆかりのある人、好きな人が多くて、自然に小沢健二話題になる…、で、その辺の話はまた機会を改めて書きましょう。

まぁ、小沢さんといやロリポップソニック改名バンドなわけですが、こないだ、こんな事を作業場の後輩に言われたのを、ふと思い出した。


「鈴木さん、フリッパーズギターが復活したら、どうしますか?」


フリッパーズギターはもちろん、90年代、渋谷系を通っていない若い世代の純粋な無邪気質問。


そんな事を聞かれるなんて思ってなかったから、詰まった。


だって、富士山登頂中に「サーフィンしますか!」と言われるようなもんあだからね、ね、この例えも訳わかんないでしょ、だから、それくらい、ふいを突かれた質問だったわけですよ。


捻り出して搾り出して、ようやく出た答えが…。


「笑ってまうかな、ばっさ笑ってまうかな…」


もちのろんで、おかしくてではなく、どうしてエエかわからんくなって、意味なく笑いがこみ上げてくるというか、まぁ心身フリーズしてしまうって事なんでしょうね。


だって、全く予想つかないもん。


それくらいリアリティーがない。


で、昨夜カジヒデキさん、SCOOBIE DO、OKAMOTO'Sが出演して、心斎橋ジャニスで催されたイベント「湧出!FPP音泉春の嵐編〜」。


本当に素晴らしいイベントで、何というか芯の通ったブレない真心心意気があるね、まぁ、この話も書くと延々となるので…、で、それがよく現われたひとつの出来事としてセッションがあった最後に。


SCOOBIE終わり、カジくんとOKAMOTO'S呼び込みあり、演奏された曲は、カジくん渋谷系という事で、フリッパーズギター「GROOVE TUBE」。


言うなれば、パーフリのグルチュー、ドーンですよ。


あえて、グルチューっていうのが憎いのですが、まぁ見事なくらいにSCOOBIE完コピで、その時代を一緒に生きてきた時代の生き証人のカジくんが歌うわけですよ。


取材で早く入っていたのでリハも見れたのだが、僕と同世代の男の子女の子は思わずジーンとなって、黙ってステージを観ていた。


決して懐メロではなくて、今も生き続けている歌であって、その時にいた人が、その時に影響を受けた若者の演奏で歌い、その時に生まれた人が彼等の後ろでコーラスして踊るという、何かちょいとしたルーツの歴史を観れて、そんじょそこらの3Dなんかより、もっとリアルでね。


だから何を言いたいかって言ったら、別に復活なんてしなくていいんですよ、まぁ、そんな事僕に言われなくてもしないんですがね(笑)、ちゃんと伝えられていく人たちだし、伝わった人の中で生きてるというか。


カジくんが当時のパーフリコスプレをしていたのも凄く笑えて、何か健全な接し方っていうか、笑って流せた呪縛というかね、この小沢再指導YEARだからこそ。


春にして君たちを想う…的なね、笑いながら踊りながら。


90年代のピーズな空気が流れた素敵な時間だったんですよ、つまりは、お客様も知らない人多いけど、凄く自然に体を揺らして聴き入ってさ。


でもね、90年代を話したって、確実に今は2010年であり、コヤマシュウ氏がMCで言うたんですよね、「今が最高!」って、もう、その通りですよね。


ルーツや歴史をたくさん知って、で、今を楽しむ、それがEですよ、カルチャーってなヤツは。


あっ、お陰様で「GOOD ROCKS!」評判エエみたいで良かったです、もちろん、もっとがんばらばあきませんが。


てな訳で何や、えっと、そのまとめるとだな、「生きていてよかった」、それに尽きる。


お後がよろしいようで。