お蔵。

とっくの昔にあげようと思っていたモノを今更あげさせていただきます。


何か、こん時ドタバタしてお蔵入りしていたのだ。


では、どーぞ!


余談●SDP。


SDP20周年大阪城野音に遊びに行かせて頂く。


ちょうど1週間前のRUSH BALLイベントは同じ野音でも、即レポート仕上げというお仕事を頂いて入っていたので、小心者の僕は縮み上がり、ケータリングのチキンカレーも喉を通らないという失態を勝手に晒していたのだが、この日は呑気にビール片手にフランクフルトを片手に楽しむ。


94年や95年という自分が高2や高3時の事を思い出す。


90年代渋谷系、関西で悶悶と暮らす高校生には当時眩しすぎるシーン。


でも、何だろうおしゃまで面倒臭いとかウザいとかではなく単純にかっこよかった。


それに群がる中途半端なファンの奴らは嫌いだったけど、まぁ、それは未だにか。


多分緩やかやダラダラを前面に出すと勘違いされやすいんだろうけど、何か何も考えないでフワフワ楽しいだけみたいなホンマおしゃまなだけのモノって捉えられるんだけど、それって大間違いだと思う。


この日、終盤の「彼方からの手紙」でボーズさんは涙していたらしい、ねぇ、もうその時点で熱を帯びてるわけでしょ、志し持って心意気でやってきはったから、そうなったわけでしょ。


実際にインタビューでお逢いした時にお話したのだが、90年代末00年代初頭の閉塞された彼らの楽曲は凄くリアルだし、本当に苦しんでるだなってわかるし、それを何とか吹き飛ばそうとしている姿が素晴らしかった。


そこから脱却したアルバム「The 9th Sense」(04年)は今でも大好きなアルバムです。


SDP大好き先輩がリクエストコーナーで「コロコロなるまま」と叫んだら、本当に採用されて、狂喜乱舞していた泣きながら。


90年代って捨てたもんじゃないと思った1日。

余談●溺死。


尊敬すべき先輩ライター松本亀吉さん(太田出版から出ている単行本「歌姫2001」は、ばっさ最高です)のミニコミ「溺死ジャーナル」、今年も出ました。


http://kamekitix.exblog.jp/


90年代後半、亀吉さんと北沢夏音さんが書きまくっていたQJは本当に面白くて、いまだにおふたりに逢うと緊張するし、興奮してしまう。


90年代が生んだ最高のマガジンライターであり、僕もガンガンやらなきゃといつも思うのだ。


さて、今回で3回目のお呼ばれで、毎回極度の吐き気を
もよおしてしまうのだが、まぁ、今回も本当にそうで、何とかフィクションエッセイ(勝手に名付けた)2000文字を書けた。


亀吉さんが笑ってくれたら、それでエエと思って書くのだが、今回も笑って頂いたというか、まぁ何かしら褒めて頂けたようで嬉しかった。


昨年11月に書いた、その文章「天使たちのシーン」は、多分この頃の僕は疲れていたんだろうなって苦笑してしまう変な熱とねちっこいうねりがあって…まぁ、いいんじゃないのとか自分ではおこがましくてストレートに言えないが、とにかく「溺死ジャーナル2010」を何かしら皆様入手ください。


亀吉さんの盟友、パラダイス・ガラージこと豊田道倫さんの総力特集は読み応えありすぎます。


「実験の夜、発見の朝」ってアルバムが大好きでした、去年出たアルバム「ABCD」も凄いポップだけど、歪んだグルーヴが気持ちよいです。