オニピカ★ハート。

昨年3月、東京の偉い人に下北沢のお蕎麦屋さんで、このブログをやるように薦めていただいたのだが、そん時の話の流れが「関西のライブハウスの感じがわかるようなさ、何かライブレポとかね」なんていう感じだった。


その感じっていうのは関西ゼロ世代(ちなみに僕は、この呼称は大嫌いである。そう呼ばれた人たちが大好きなだけに、このネーミングが未だに苦手だ)と呼ばれた人たちでもあるわけで、その流れに沿ったピッタリのイベントに行く。


あふりらんぽ×オシリペンペンズ×ワッツーシゾンビ


盟友3組久しぶりの揃い踏み、絶対エエに決まってると思って出かけたが、絶対的にえがった。


ワッツーシ、ここ最近で一番伸び伸びしていてじゅげむくんもアンリくんもメグルくんもニコニコで、ちゃんと関西のライブハウスシーンから伝えていこうとする気概を伝えてくれた。


オニちゃんが最前列で踊っているのも素敵だった。


で、ペンペンズ…、久しぶりに観たペンペンズは、とてつもなくシンプルに研ぎ澄まされていた…、で、そこに優しさがあった。


恐怖ではなく愛情があった、ある意味、この日、印象深いのはペンペンズだった。


で、あふり。


6年前、UAさんが参加されていたAlayaVijanaのライブのオープニングアクトが彼女たちだった。


今から思えば結成2年目の彼女たちは天衣無縫で天真爛漫で、で、最高にポップでロックで、あっという間に恋におちた僕はインタビューをお願いしていた。


で、QJでのインタビューができた、それが僕にとってのミュージシャン初インタビューでもあった。


彼女たちにとっても、初インタビューで、何だか初初しいというか、でも、何か関西で変な娘たちが出てきたんだぜ!という事が伝わる記事にできたように思う、当時。


インタビューとしては、それ6年前以来となった今回のアルバムインタビューをカジカジで、5月中旬、谷町の方の野原で行なう。


昔話もしながら、でも、その間に彼女たちが海外ツアーであったり、メジャーデビューであったり、オニちゃんの結婚出産であったり、色々な事を経験して、凄く大人になっていた。


この日のライブはあふりらんぽ健在というか、大人になってんだけどエエ意味で成長せんでいい部分は全く成長してなくて、彼女たちにしかできない成長は凄くあって、もう笑顔しかなかった。


アンコール3組による小田和正「言葉にできない」は、あれ誰か映像あげてくださいな。


エエ日でした。


そんな事を5月末か、6月頭に書いて、ほっぽり出しにしていた。


で、6月12日の梅田シャングリラ5周年記念大阪城野音イベント「LIKE A ROLLING STONE」(http://www.shan-gri-la.jp/5th-anniversary/)で、あふりのオニちゃん旦那であるカメラマン佐伯慎亮君(アウトドアホームレスってバンドもやっててカッコEです)と逢う。


取材で入っていた。


そこで何気にシンリョウ君に言われる、「あふりも解散してさぁ」。


「えっ…」、完全に言葉を失う。


2日前くらいにHPで発表されたそうだが、僕は全く気付いてなかった。


予想以上に落ち込む僕を、「鈴木君にも直接連絡しないとなと言ってたけど、バタバタしているみたいで…」と慌てて気遣ってくれるシンリョウ君。


かなり、長い間、その日は野音でフリーズしてしまった。


彼女らの雑誌最後のインタビューも、僕が自然にやった事になった。


何とも不思議な縁です…、でも、その縁に改めて感謝です。


アルバム出て、ツアーやって、休みに入るとは思ってたけど、まさか解散とは…。


急きょ決まった事だという、だが、ふたりの仲は相変わらずで、ふたりの中で自然に決まった事という。


http://afrirampo.verse.jp/index.html
詳細は上記をクリックで。


でも、本当にふたりらしい文章。


ギューンからキューンと、インディーからメジャーまで、で、世界各地を飛び回り、ふたりのやりたい事しかやらなかったけど、だけど、それは全部センセーショナルだった。


日本のロックを聴きたくなくなっていた僕を、呼び戻してくれたのも彼女たちだし、何よりもライブが本当に素敵だった。


6月26日土曜日シャングリラでのラストライブお誘いを、丁寧にもオニちゃんから電話でうけた。


自分にとってもひとつの青春が終わった気がするし、でも、また新たな青春が始まった気もする。


本当に解散って、やっぱ、どんな理由であろうと、どうしても悲しいし、よく清水番台が書かれているが、どのライブも、これが最後になるかも知れないと思いながら観ないといけないなって思った。


関西在住の音楽好きな人は、是非とも土曜日シャングリラに来て欲しい、この規模で観れるのは、当分ないのだから。(7月にベアーズでアフターライブはあるけどもね)


いつも眩しくて、いつも悶悶としていた僕は、彼女たちに逢う度に、とてつもないパワーを貰っていた。


関西が世界に誇れるバンドあふりらんぽ…、僕にとって本当に大切なバンドあふりらんぽのライブをね、もう1回言いますね、皆さん是非とも観に行ってください。


「逢うは別離のはじめである。


悲しむべきは別離あることではない。


逢ってしまったことを泣きなさい。


ただ、ひとつ伝えておきたいことがある。


『ヘンタイよいこは不治の病である』


触れれば感染る。


感染ったら治らぬ。


治らぬ病をかかえて、諸君は生きねばならぬであろう。


おそらく近い将来、全世界の人間が、この不治の病におかされる日が来るであろう」
(1982年ヘンタイよいこ新聞 糸井重里氏「ヘンタイよいこ白昼堂々秘密の大集会」開会宣言より引用)


オニちゃんピカちゃん、ありがとう、僕はあふりらんぽに逢えて幸せでした、これからも楽しい音を待ってますね。


お後がよろしいようで。