フレッシュ! フレッシュ! フレッシュ!
ロッキングオン山崎洋一郎さん『総編集長日記』の『なぜ大人になると音楽を卒業する人がいるのだろう?そしてそうならないためには?』という文章が、Twitter上で炎上してバズったらしい。
90年代からの『ロッキングオン』『ロッキングオンJAPAN』読者としては、誠に山崎さんらしい文章だし、炎上やバズらせるなんて言葉が無かった頃から、山崎さんは読者を挑発する文章を書いていて、よく騒動も起きていた。
簡単にまとめると、一般的に大人は新しい音楽についていけなくなり、フェスに行ってもお目当てしか観ないし、昔から応援している人の記念日的な音源やライブを追いかける事に精一杯になると。
仕事で音楽に関わってるからと言われるかも知れないが、自分は新しいニュースに触れるように新しい音楽に触れる。
だから、古新聞を読むのも良いが、今の新聞も読もうというのが山崎さんの言い分。
もちろん賛否の非の人の言い分もわかる。
普通に日常で働いていたら、自然に音楽に触れる時間は減るし、フェスでお目当て観るのも、昔から好きな人の記念日的な音源やライブを追いかけるだけでも凄い事だ。
ABCラジオ『よなよな・・・なにわ筋カルチャーBOYZ』に新年早々、山崎さんに出て頂いた時、『自分の中の少年性、少女性を忘れないようにしてる』とおっしゃっていた。
この発言は大変興味深かったし、山崎さんらしい冷静沈着で理論的でクレバーな考え方だと思う。
ただ僕の様な感覚感情的な人間は少年性、少女性を忘れる云々の前に、自分の中に少年性、少女性が未だに残っている。
まぁ、ピーターパン症候群と言われたら、一巻の終わりだが。
だから、今の自分が熱狂感動興奮しない=自分中の少年性、少女性も熱狂感動興奮しない。
よく『10代の自分ならハマっていただろう』的な言い回しがあるが、僕にその言い回しは適さない。
強いて言うなら、『10代の自分はハマらないが、自分が好きじゃない周りの10代の奴はハマるだろう』。
なので、よく言う『売れる売れない』も僕には昔からわからない。
そりゃ自分が好きな人が売れるにこした事はないが、いかんせん占い師ではないので売れる売れないは、やはり断言しにくい。
こちらも強いて言うなら、『僕は好きじゃないけど、売れそうだね、多分』。
別に売れる事は否定しないし、ポップじゃなくて売れないものは好きではない。
丁寧に説明すると、ポップつまり大衆性を持って、売れようとする人たちが好きだ。
流行旬に捉われず、自分のこだわりを持って、例え向こう見ずでもやりきる人たちが好きだ。
音楽的にオルタナティブという表現もあるが、わかりやすく言うならばカウンターカルチャー。
一見極端かも知れないが、周りに流されず、はじっこからカウンターでメインストリームやメジャーシーンを撃ち落として欲しい。
自分は裏方の応援すべき仕事に就いたからこそ、好きな人が売れる為の努力は惜しまないが、本当に売れる売れないは神のみぞ知るだ。
好みもあるし、僕の様な感覚感情的な人間は、後は勘としか言いようがない。
そんな勘を頼りに生きてるが、昔も今も、特に昔は新しい才能との出逢いをナビゲートしてくれるメディアがあった。
その内のひとつは、確実に『ロッキングオン』『ロッキングオンJAPAN』。
だからこそ、自分もナビゲートする側のメディアの人間になりたかった。
昔も今も常に新しい才能との出逢いは求めてるし、40を手前にした今は余計に新しい出逢いが嬉しい。
毎年毎年、新しい熱狂感動興奮を求めて生きている。
ABCラジオ『よなよな・・・なにわ筋カルチャーBOYZ』記念すべき第200夜【1月23日(火)夜10時〜深夜1時】は、フレッシュをテーマに、ヤングジェネレーションを御紹介していきます。
あくまでも僕の好みだし、よしんば皆様にとって、そこに新しい出逢いが無かったとしても、新しい出逢いを求める事を楽しいと感じて貰えて、独自のやり方で新しい出逢いを今後ディグって頂けたら、これ幸いである。
そしたら、きっと山崎総編集長も喜びはるだろう。
勝手にオジキの文章を引用して、勝手にオジキをオチに使ったが、何はともあれABCラジオ『よなよな・・・なにわ筋カルチャーBOYZ』第200夜を宜しくお願いします。
おあとがよろしいようで。